本来、電気は低圧でも危険なものですが、住宅にはいろいろな対策がしてあり日常生活で使用しても安全になっています。
仮に人体に電気が流れた場合、どの値でどのような反応になるのかを記載します。
感知電流
人間が感じる事のできる電流は成人男性で0.5〔mA〕と言われています。
もちろん、男女差や個人差がありますが、流れる電流を徐々に大きくしていくとこのあたりで感じるそうです。
離脱電流または可随電流
さらに電流を上げていくと、5~10〔mA〕で通電部の筋肉が痙攣や麻痺状態になります。
私は接骨院の電気治療やスーパー銭湯の電気風呂でこの初期状態を感じる事があります。
だんだんと自分の意思では充電部から離れられなくなる状態でして、感電すると手が離れなくなると表現されたりします。
これが長時間続くと意識を失ったり呼吸困難になり、窒息死する可能性もでてきます。
心室細動電流
さらに電流を上げていくと、心臓は痙攣して規則正しく鼓動を打てなくなります。
筋肉が硬直して心臓は動けなくなるため、感電死するリスクが高くなります。
電流値と時間であらわすと・・・
100~500〔mA〕で10~500〔ms)。
50〔mA〕で1秒。
40〔mA〕で3秒以上と推定されています。
なお、種類によって異なりますが、漏電ブレーカーは30〔mA〕の漏電で0.1秒程度で電路を遮断します。
注意しなくてはいけないのが、電流値は全て〔A〕ではなく、〔mA〕ということです。
30〔mA〕=0.03〔A〕ですので、低い電流でも大きなリスクがあるという事です。