漏電による感電や火災の危険性を防止するため、人が触れるおそれのある金属製部分の必要な個所には接地工事を施します。
分電盤や配電盤の金属部分には、D種接地工事(アース)を行います。
D種接地工事の接地抵抗値は100Ω以下となります。
ただし、分電盤の金属部分が定格感度100mA以下、動作時間0.5秒以下の漏電遮断機(漏電ブレーカー・ELB)の保護範囲となる場合、接地抵抗値は500Ω以下とする事ができます。
D種接地工事の接地線太さは、内線規程の1350-3表(C種又はD種接地工事の接地線太さ)により、電源側に施設される過電流遮断器の容量により選定します。
下図は接地線太さを選定する一例です。
低圧分電盤の金属製部分の接地線太さ(①)については分電盤の定格電流を内線規程1350-3表に当てはめて太さを選定します。
図に記載されている機械器具の金属製外枠の接地線太さ(③)は、直近上位の配線用遮断器(ブレーカー)の定格電流(②)を1350-3表に当てはめて選定します。
1350-3表参照
定格電流の容量 | 銅電線 | |
20A以下 | 1.6mm以上 |
2㎟以上 |
30A以下 | 1.6mm以上 | 2㎟以上 |
60A以下 | 2.0mm以上 | 3.5㎟以上 |
100A以下 | 2.6mm以上 | 5.5㎟以上 |
*知識としての情報公開ですので、施工は各自の責任により行ってください。内容は「内線規程Q&A」からの引用になります。詳細は内線規程を確認してください。