電線の接続部分のビニルテープの巻き方は「ビニルテープを半幅以上重ねて2回以上巻く(4層以上)」とあります。
(内線規程1335-1表 絶縁テープによる低圧絶縁電線の被覆の方法より。)
電線の接続部は、電線太さに応じて、巻く回数を増やす必要があります。
電線の接続に関しては、電技省法令第7条により、接続部分において①電線の電気抵抗を増加させない、②電線の絶縁性能を低下させない、③通常の使用状態において断線のおそれがないようにすることが定められております。
これを受けて電技解釈や内線規程では、接続方法についておおむね次表の内容が定められております。
そのため、リングスリーブ等を用いて終端接続を行った場合には、ビニルテープ等を用いて「電線の絶縁性と同等以上」となるよう、電線の被覆と同等以上の厚さになるように絶縁処理を行わなければなりません。
接続のポイント | 内線規程での主な規定事項 | 施設方法(例) |
接続部の電気抵抗 | 電線の電気抵抗より増加させない。 |
・適切な接続器具を用いる。 ・直接接続の場合は、はんだ付け等を行う。 |
絶縁処理 | 電線の絶縁物と同等以上の絶縁処理をする。 |
・ビニルテープ等を用いて処理する。 ・充電部が絶縁性のもので覆ってある接続器具を用いる。 |
電線の引っ張り強さ | 20%以上減少させない。 |
・電線に張力の加わらない場合は、減少してもよい。 ・一般的に通常の屋内配線では、電線を適宜固定すれば張力が加わることはない。 |
なお、ビニルテープの寸法は、JIS C 2326により「幅19mm」「暑さ0.2mm」となっております。
参考に、ビニル絶縁電線(IV電線)の絶縁被覆の厚さと、ビニルテープを巻き付ける層数を表2に、テープ巻きの手順の例を図2に示します。
絶縁電線の太さ | 絶縁被覆の厚さ | テープの層数(巻数) | 備考 |
1.6mm | 0.8mm | 4層(2回) | 0.2mm×4層=0.8mm |
2.0mm | 0.8mm | ||
2.6mm/5.5㎟ | 1.0mm | 6層(3回) | 0.2mm×6層=1.2mm |
8㎟ | 1.2mm | ||
14㎟ | 1.4mm | 8層(4回) | 0.2mm×8層=1.6mm |
22㎟ | 1.6mm |
*ビニルテープは半幅以上重ねて巻き付ける。
*知識としての情報公開ですので、施工は各自の責任により行ってください。内容は「内線規程Q&A」からの引用になります。詳細は内線規程を確認してください。